契約不適合責任の免責(取り壊しを前提とする場合) ID-417

売買

本件土地上の建物は現に雨漏りも存在するなど、各箇所に経年変化等による老朽化が著しく進んでいるものであるが、買主は本件建物を取得後すみやかに取り壊すことを目的として購入するものであり、居住目的で購入するものではない。そのため、売主は建物取壊料として売買代金から金○○万円を値引きしている。従って、本件建物に不具合や居住に適さない状況があるとしても、それらは契約不適合に該当するものでなく、買主は、売主に対し契約の解除、修繕請求等の追完請求、代金減額、損害賠償請求等の法的請求及び金銭的請求をなしえないことを確認する。